脳梗塞の原因を調べよう|運動不足に注意しよう

男性

人工肛門を避けるために

血便を痔と独断せず検査を

医者と患者

医療機関を受診していない人も多いため正確な数字は掴みきれませんが、日本人の3人に1人は痔を持っていると言われます。排便に伴う出血は痔のせいだと決めつけていると、大腸の病気を見落とすことになりかねません。血便の原因が大腸がんの場合も考えられますので、心配な人は内科で検査を受けた方が安心できます。大腸がんは発生部位によって結腸がんと直腸がんに大きく分けられます。いずれも初期状態では自覚症状がほとんどなく、血便で異常に気がつく例も少なくありません。便に混じる血の色も肛門に近いほど鮮血となります。直腸がんでは鮮やかな赤い色が便に混じることが多く、結腸がん以上に痔と間違えやすいのです。直腸がんがある程度進行してくると、便が細くなったり腹痛や腹部の張りを感じたりするようになります。後述するように、直腸がんは早く発見できるかどうかによって治療後の生活の質が大きく左右されます。現在では直腸がんの検査技術も向上しており、便潜血検査や注腸造影検査の他にもいろいろな検査方法があります。内視鏡検査・肛門鏡検査・経肛門的超音波検査などを通して、初期の直腸がんでも発見することが可能になりました。

最新治療の可能な病院を

直腸がんの治療はいかにして腫瘍を切除するかが鍵となります。内視鏡治療・腹腔鏡手術・開腹手術の順で身体的負担が重くなるのです。初期段階で腫瘍がまだ小さいうちなら、最も負担の軽い内視鏡での切除が可能です。直腸が骨盤内に位置しているため、開腹手術は排便機能や排尿機能を司る神経や筋肉への影響が懸念されます。こうした機能が失われた場合は、術後に人工肛門を装着することになって生活の質が低下してしまうのです。設備の整った病院では、ある程度大きくなった腫瘍もメスを使わずに切除できます。経肛門的切除や腹腔鏡手術は高度な技術を要しますが、開腹手術と比べて肛門付近の機能を温存できる点がメリットです。メスを使う手術であっても腫瘍の位置次第では、排便・排尿機能を温存することも決して不可能ではありません。その場合も執刀する外科医の技量によって結果が左右されます。事前に放射線や抗がん剤で腫瘍を小さくすることにより、手術の成功率を向上させることも可能です。現在はこうした最新治療を受けられる病院も限られますが、設備を整えた病院も増えています。将来は多くの患者さんがその恩恵を受けられるようになるものと期待されています。